乳がん患者さんと毎日会話していて思うこと。看護師の私は何できる?

私はプロフィールにもありますが看護師をしています。

今は、主に乳腺外来勤務です。

中規模の病院ですので外来と手術室を兼務してます。

あまり、乳腺外来の事や病気の事を書くのがなんとなく気が乗らず、今まで積極的に書きませんでした。

今日、たまたま乳がんの患者さんのブログを見る機会があって、何というかこういう生き方もあるんだなと驚かされたので書いています。

乳腺外来では乳がんかどうか、不安で心配で来院する患者さんが沢山来ます。

「胸が痛い」

「いつもと違う感じがする」

「硬いところがあるみたい」

それぞれ、症状が違いますが、ほとんどの患者さんは乳腺が張っているだけや

石灰化があるけど「6か月後また診てみましょう」で終わる事が多いです。

そして、石灰化が怪しいやしこりがあると検査を進めていきます。

この時点では、確定ではないけれど不安はありますよね。

この時点で泣いてしまう方もいます。。。。

明るく振る舞っていても一人になって涙が出てくる人もいるでしょうね。

同じ、女性なので、私だったらと考えてしまいます。

私の友達も、検診で指摘されて受診が終わり「大丈夫ですよ」と言われるまでは不安で不安で

車に戻りほっとしたら涙出てきたと話してくれました。

「大丈夫」と言われても、それまでの不安は物凄い物なのに

じゃあ、「乳がんです」と言われた患者さんはどんだけ・・・・・・なのか。

きっと、私なんかにわからないと思うんです。

まして、毎日毎日患者さんをみていて。慣れてしまうのが怖い。

看護師も人間です。

なので、

若い患者さんが大きな乳がんが見つかったりすると切ないです。

私と同じように小さい子供がいる、この子はどうなるんだろうと。。。

抗がん剤が効いてくれると良いな、と。

昨年【緩和ケア】という勉強会に参加してきました。

緩和ケアとは終末期ケアではないんですよね。

「乳がんです」

と宣告された時から緩和ケアは始まります。

その人の病態から生活背景、家族構成、サポートしてくれる人はいるのか?

治療の前に色んな事を聞いてその後のサポートに役立てます。そして、手術や抗がん剤、放射線治療について説明します。

もちろん、個室で。

たまに、「治療はしたくないです」という方がいます。

「え?」と私たちは思います。

「免疫療法などに興味があります」

という方。

私達は『あ~また、ネットの影響か』と思います。

ハッキリ言ってしまうと

病院関係者は、あまり免疫療法だの民間療法に厳しいです。

病院でも免疫をあげて、がんを小さく?するみたいのがありますけど。

まだ確立されていないのでお勧めできないのです。

でも、

今日、私がみたブログの乳がんの人は自分で乳がんの事、自分の身体の事も調べ、研究して自分が何をしないといけないのか考えて、抗がん剤もしない。放射線もしない。手術もしないことを選びました。

読んだときは時はビックリしましたが、読み進めると

体のことをとても勉強していることが記事の内容で分かりました。

そして、実際この方は独自の方法で乳がんが小さくなったそうです。

小さくなってその部分だけ手術で取ったようです。

この方は、乳がんになって沢山悩んで自分の身体と向き合って、体の声を聴いて、その結果がたまたま良かったのだと思います。

この方は覚悟して決めたんです。

乳がんの種類は沢山ありますから一概にいえません。

でも、医療従事者としてとても勉強になりました。

でも、やはりそれはみんなに共通する方法ではないです。

皆がここまで勉強して生活も出来るとは思えないので。

私のいる病院の先生はとことん治療するタイプです。

厳しいですが患者さんに良くなってもらいたくて時にはきつく言うことがあります。

私達看護師は、何も言えない患者さんの代わりに「でも先生○○こうなんです」と代弁することもあります。

化学療法も外来で行います。

が、ちょっと他の抗がん剤治療の様子と違います。

同じ病気の患者さん同士でワイワイお喋りしながら行います。

私も「赤いのはつらかった~」

「でも、これが終わればあとは楽だからね」

と、体験した患者さん本人が相談に乗ってくれるので、心強いし聞いていて、私達も副作用や手術後のケアについて勉強にもなります。

ワイワイ話をしたくない人もいます。

抗がん剤の点滴中吐き気を抑える薬は眠くなります。副作用で寝ちゃう方はそっと一人になった時に話を聞いたりします。

微力な私でも、少しだけでも、心に寄り添ってあげることはないかと考えてます。

女性にとって大切な胸ですし、病気を受け入れるまでにはとても気持ちの整理も付かないと思います。

乳がんの治療で辛いのは抗がん剤治療だと思いますが、最近の患者さんは吐きません。

3人に1人は全く吐かず。吐いても夕方から翌日までという方が多いです。

副作用を抑える薬も良くなっていますが、私達看護師も以前は事細かに説明していましたが

かえってその説明が先入観を植えてしまうと、わかってから。

今は、パンフレットを渡して、「白血球減少についてと、脱毛、人によっては気持ち悪くなります」というだけです。

人によって出る症状が本当に違うのでそのことを伝えます。

その方法にしてから、吐き気の副作用は少ないように思います。

そうでなくても、今は知りたいことはネットに書いてあります。

間違った情報もたくさんあります。

患者さんも「調べ過ぎて疲れた、もう見ない」という人もいます。

患者さん一人ひとり考えていることも違うし、何を重要にしているかで治療も変わると思うので、相談しやすい話しかけやすい看護師になれればなと思います(*´▽`*)

日々、初心を忘れず看護師やっていきたいです。

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