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目で見て乳房チェックで乳がんを発見!あなたもチェックしてみて。

 

みんなの家庭の医学』2018.6.9放送(2015年12月の再放送です)

病を早期発見!目で見るだけでわかる。『隠れた病がわかる』の全身セルフチェックSP。の放送がありました。

今回は『乳房』というと乳がんと思う人が多いと思います。

その中で今回は『乳がんのセルフチェック』です。

 

 

 

 

しこりを作らない乳がんとは?

 

乳がんのセルフチェックというと月に1回触ってしこりが無いかチェックするものだと思うかもしれません。

私も乳腺外来にいますがセルフチェックのパンフレットを渡しています。

しかし、湘南記念病院のかまくら乳がんセンター長 土井卓子先生は

今回「目でわかるサイン」の仕方を教えてくれました

「触るのも大事ですが目で見ることも大切です。ねぜならしこりをつくらない乳がんというのもあります。早期ではしこりとして触れない時期も当然あるからです」

と言います。

確かにしこりに気づかないというか、分からないという患者さん多いです。

特に乳腺外来にいて私が感じるには、乳房が大きい方、授乳中の方。発見が遅れる場合が多いですね。

 

しこりを感じにくい乳がんとして

①特殊な乳がん

②早期の乳がん

③乳房が大きい

④授乳中  

 

乳がん見た目で発見した方たち

見た目のサインで乳がんを発見した患者さん3名の紹介です。

 

1人目のAさんの場合

60代の女性、しこりもないし大丈夫だと思ってた。

年に1度の乳がん検診を毎年受けていた。

この年は触診だけだった。(マンモグラフィーの検診は2年に1回です)

その夜、体を洗っていて泡に血がにじんでいた

朝、ブラジャーにシミ

乳頭の辺りに小豆程の大きさのシミがあったと言います。

病院へ行きマンモグラフィーをしたら血が沢山出てきたと言います。

結果は非浸潤性乳管がん

乳がんのおよそ11%をしめます。

 

一般的ながんは、母乳の通り道の乳管という所にがんが発生します。がんの成長と共に乳管の壁を破り塊をつくります。

 

しかし、この非浸潤性乳管がんは、乳管の壁を破らず成長名前の通り、周りに浸潤せず乳管に沿って広がっていくがんです。

そのためしこりが分かりにくいと言えます。

セルフチェックポイント⇒ブラジャーを外した時、ブラジャーの裏地をチェックしましょう!

血が出てビックリしますが早めに対応すれば、非浸潤がんなので予後はいいです。

基本抗がん剤は不要です。

 

 

2人目Bさんの場合

40代女性2人の子育て、PTAに忙しかった。

地域の乳がん検診も、受けていなかった。

入浴中、胸に小指の先ほどの赤い湿疹ができていることに気づく。

触ると熱がある。少し痛かゆい。

でも元々、皮膚が弱かったため様子をみたそうです。(>_<)

1週間後も消えない。更に湿疹が広範囲に広がってチクチク針で刺すように痛かったそうです。

それでも、直ぐに病院に行かず、Bさんは「行かなければと思いながら、行く勇気がなかった」と言います。

やっと1か月後病院に行ったときは、乳房全体に赤身が広がっていました。

 

炎症性乳がんです

乳管にできたがん細胞が乳管を破り、リンパ管へそして乳房全体に広がっていく乳がんです。

そのため、この炎症性乳がんは大きな塊を作らないのが特徴です。

セルフチェックポイント⇒乳房の赤みがあったら要注意です!急いで病院へ行きましょう!

 

炎症性乳がんは、乳がん全体の0.3%の稀なタイプですが、リンパ管を経由しているので、わずか1か月でリンパや肺に転移してしまう乳がんです。

 

 

私は外来で炎症性乳がんの患者さんを診ました。70代の女性で、ただの炎症だと思って外来に来られましたが炎症性の乳がんでした。

2~3週間で真っ赤になったといい熱感を持っていました。炎症を抑える薬を使って、その後、手術をしました。

 

 

3人目の方Cさんの場合

70代女性、痛くも痒くもない、元気だったしと言います。今まで病院は言った事が無い。

健康診断も毎年受診していた。

しかし、乳がんだけしていなかった。

ある時タイトなセーターを着た時に「ん?」片方だけ胸がが大きい事に気づく。

Cさんは乳腺症だと思ったそうです。

乳腺症とは乳腺が張る・乳汁が出る・しこりが出来る・乳房が固くなる様々な乳房の症状を言います。

2か月後、さらに大きくなった時知人にも言われて病院にいった。

乳がんが発覚。奥に向かって出来るがんで脂肪を押しだす形になって大きくなっていった。

セルフチェックポイント⇒乳房の大きさの左右差

 

乳房のセルフチェック法

土井先生はいいます…

「40歳を過ぎたらマンモグラフィー検診を受けてることが大切」

「2年に1回は市町村の検診を受ける」

「自分でも日々チェックしていくことも大切」

検診を受けれ死亡率が20%減少すると言われています。

 

他にもあるセルフチェック法

セルフチェック①乳房のくぼみ

       ②乳頭の異変

乳頭のくぼみ。この奥にがんがあって硬い。引っ張られてくぼむ。押しても痛くない。

 

また、乳頭が陥没して奥にがんが出来て引っ張られて陥没する。乳頭が横向きや下向きに数か月で変化した場合は乳がんの可能性があると先生は言います。

 

自分で出来る乳房のセルフチェック法

お風呂の前に鏡の前で

①手を下ろし乳房を正面から見る。乳頭の位置をみる。

②横を向いて、乳房の側面を左右から見る。

③手を頭の後ろに上げてみる。乳房の下側の垂れていた部分が伸びるので、エクボ、くぼみが無いかチェックする。上げると気づくことがある。

体を洗う時

④手に石鹸をつけて乳房を回すように洗う。

もしも、「あれ?」と思ったら病院へ行ってくださいと先生は言っていました。

 

※もしも、しこりがあったら、押したり、もんだりしないで病院へ行きましょう。マッサージもダメです。がんが血流が良くなって活発になることも考えられます。

 

感想・まとめ

本当にしこりが分かりにくい乳がんは結構あります。

本当に初期の乳がんでしこりもなくマンモグラフィーだけで分かるがんもあれば

マンモグラフィーでは分からず、超音波エコーだけで診断できるがんなど様々です。

特に20代・30代の若い方は検診がまだありません。

なので、授乳中など気になる時は、一度乳腺外来に行ってみた方が良いです。

小林麻央さんも授乳中に発覚したがんです。

 

「忙しい」「怖い」と言わずに病院に行く勇気を持ってくださいね。

とにかく早く!気づいた時に乳腺外来に行きましょうね(∩´∀`)∩

 

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ABOUT ME
ねね子
30年看護師していました。今はいつでも好きなことが出来る、好きなことろへ行ける生活をしています。このブログが皆さんの夢を叶える可能性を見つけるきっかけなったら幸いです。