
私達の周りは常在菌を含め色々な細菌がいます。
私達の身体を守る大切な菌もいますが、体の中に入り込み悪さをすると体調を崩します。
カビが原因でおこる病気
◆水虫(白癬)
白癬菌というカビ菌が原因で起こる、皮膚がただれる病気です。
同じ靴を毎日履いていたり、足を不清潔にしている場合など、発生しやすいです。
酷くなると爪に入り込むと爪白癬になります。

◆アレルギー性鼻炎
カビも花粉とどうように空気中に舞っています。
鼻から入ったり、食べ物と一緒に身体の中に入ると、
アトピー性皮膚炎やジンマシンなどのアレルギーを起こしたりします。
鼻水、鼻づまり、咳が出なす。
花粉の場合は外に出ると症状が酷くなりますが、家の中で咳が続くなどの症状があれば
カビが原因の可能性があります。
◆アレルギー性気管支肺アスペルギルス症
アスペルギルスというカビが原因で発生する病気です。
前に肺の病気になったことがあり肺が空洞になっていると、そこに発生しやすくなります。
症状が出ない場合もありますが、咳や胸痛、発熱、呼吸困難が起こることもあります。
喘息と症状が似ていますが、喘息の薬を飲んでも改善しない場合はこの病気かもしれません。
免疫力が弱い方や過去に、内臓系を悪くした方に発生しやすいです。
食品、カーペット、衣料品、エアコン、カーテン等にいるカビが発生原因と言われています。
◆過敏性肺炎
通常の肺炎のように細菌やウイルスが原因になるのではなく、塵やホコリにまぎれたカビによっておこります。発熱や咳などの症状に加え、呼吸困難が起こる場合があります。

・職業性の過敏性肺炎は様々な職業の人が、それぞれの仕事によってかかりやすい肺炎になります。キノコ栽培業者はキノコの胞子を吸入することで過敏性肺炎を起こしやすいです。
・農夫肺は酪農家に多い病気のため、この名前で呼ばれなす干し草の中にいる好熱性放射菌というカビが原因となります。
・換気装置肺炎はエアコンや加湿器の清掃を怠っているとその中のカビを吸い起こります。
・夏型過敏性肺炎は夏に発生しやすい肺炎です。トリコスポロンという菌が原因です。夏風邪だと思ったらカビによる肺炎だったということがあります。どんどん悪化していく風邪ならこの過敏性肺炎かも。自宅にいるの咳などの症状がでて、ホテルなど宿泊した時は出ないことがあります。家のカビが原因ということです。咳が出て苦しくなり、熱も発生する病気です。浴室と脱衣所、台所の流し台などに住んでいます。
【職業による過敏性肺炎】看護師の私が知っている患者さんのお話
咳が長引いて、全然風邪薬を飲んでも治らず病院に来た50代の女性です。マイコプラズマ肺炎も疑いましたが結果は陰性。抗生物質を処方され帰宅したのですが、3日たっても良くならず、酷くなるばかり。よくよく話を聞くとキノコ屋さんでキノコの栽培をしている方だったのです。キノコによる過敏性肺炎だったことがわかり、ステロイド薬を処方して回復していきました。
◆クリプトコッカス症
鳩の糞などに見られるクリプトコッカス・ネオフォルマンスという真菌によって生じます。髄膜に入り込むと髄膜炎や肺に入り込むと肺炎を起こします。
髄膜炎を起こした時は、頭痛や錯乱などの症状が出ることがあります。
肺炎では無症状の場合もありますが、咳や胸痛などを訴える場合があります。
◆気管支喘息
気管支喘息の原因は様々ですが、アルテルナリアという黒色真菌が原因となる場合があります。
水回りなど湿気の多い場所、壁の塗装面にも見られます。
呼吸困難や咳が症状で、酷くなると座らないと息ができなくなります。
また呼吸をする度に、ゼイゼイやヒューヒューという音が聞こえる喘鳴が特徴です。
カビが原因の喘息は重症化することがあります。
私達の周りは良い菌も含めてたくさんのカビに囲まれて生活していますね( ゚Д゚)
ではカビ予防はどうすればいいのか?
カビから起こる肺炎など怖いですね。
しっかり対策していきたいですね。
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