
看護師だけど、人間の血液量ってどのくらいだったかな。
実際、出血量どのくらいが危険なんだっけ?
献血の条件や、ケガの時の止血の方法など、今回改めて調べてまとめました。
血液の量と危険な出血量
体内には体重の13分の1くらいの血液があります。
体重60kgの人で血液の量は約5000ml
短時間の出血としては、1000ml程度でフラフラ
1500mlくらいから意識が薄れる。
2000mlを超えると生命の危機となります。
もちろん輸血しないと助かりません。
2500ml以上となれば、死んでしまうでしょう。。。
先日、実際の手術でも50Kgの方が出血しました。(理由はふせますが)
手術中の出血量は2500ml以上でした。
輸血ももちろんしましたが、出血が続きその晩、亡くなりました。。。
貴重な血液・献血
病院に勤務しているので病院に献血車も来ます。
私は貧血があって若い時に2回ほどしただけです。
したくても、出来ない。。。
では、献血の条件は何でしょう?
献血について
献血の条件
健康な人で、16歳以上で40㎏以上であればまず、基準をクリア。
ただし、血圧、37.5℃以下、採血で貧血、比重確認をします。
さらに、問診で内服薬、ピアスを開けた時期、最近はワクチンを打って何日か経たないと受けられない。などあるようです。
内服薬についても、種類によっては献血できないものもあります。
あと、妊婦さんも出来ません。過去6か月以内に妊娠していた方もアウトです。
結構、基準は厳しくなっています。
400mlも18歳以上、体重50㎏なら可能です。
しかし、多少クラクラすると言ってる同僚がいますが。
自分の献血の日の体調と、その後のスケジュールも考えて献血しましょうね。
献血後の回復
血液の「成分」赤血球、白血球、血小板などが回復する速さは、その成分によって異なります。
回復する速さには個人差がありますが、目安として
血漿成分は約2日
血小板成分が約4~5日
赤血球は約2~3週間で回復していきます。
血液には寿命があります。
赤血球は体の中では骨髄で作られ120日で機能しなくなります。
献血された血液は、それぞれの成分に分けられ使用されます。
輸血の種類
♦赤血球の輸血
出血や赤血球が不足する状態、またはその機能低下による酸素欠乏のある場合に使用されます。
有効期間21日間
♦血漿の輸血
90%は水分で、そのほかにタンパク質、脂質、糖質などで構成されます。
複数の血液凝固因子の欠乏による出血ないし出血傾向のある場合に使用されます。
有効期間1年間
♦血小板輸血
血液凝固因子を放出。かさぶたの元です。なので出血ないし、血小板が少ない方、出血傾向のある場合に使用されます。
有効期間4日間
♦全血輸血
事故など、大量出血などすべての成分が不足する状態で、赤血球と血漿の同時補給を要する場合に使用されます。
有効期間21日
「輸血は自分はすることない」
と思いがちですが、女性は出産で出血が多ければ輸血することもあって
意外と明日は、我が身ですね。
予想外の事故や病気もそうですね。
健康なときに、献血できればしていきたいですね。
もし、献血が出来なかったとしても、場所や地域によって違いますが、飲み物や記念品がもらえます♪
献血ルームなどは、待つ間マンガも読めたり、飲み物が好きに飲めたりもしますよ。
ケガ、手を切った時の止血の方法
事故やケガでなどで体のどこかを切って血が止まらない。
家族が手や足を怪我した。
など、いずれにしてもあまりにも血が止まらない場合は
皆さん病院に行くと思います。
病院に着くまでにすること。
又は救急車が来るまでにすること。
出来るだけ、失血を少なくしましょう。
病院に行くまでにする応急処置の仕方
洗える場合は、傷口を水道水で洗います。
清潔なガーゼ、ハンカチ、タオルなどで出血部位に直接当てます。
その上から垂直に強めに圧迫するのが一番大切です。
「直接圧迫止血法」といいますがケガなどの出血は
この方法でだいぶ血が止まってくれます。
もちろん手を離せばまた出ます。
手のケガで腕を強く縛って血を止めるのはお勧めしません!
この記事も参考に↓
ケガ、傷をきれいに治す家庭での方法は?昔と違う今の常識とは?
血が出ている所を手で強めに圧迫して、急いで病院へ行くのが一番です。
必ず、病院へは電話などで確認してからいってくださいね。
頭はたくさんの血が出ます。
きれいなタオルなどで圧迫しながら病院に来てください。
この記事も参考に↓
子供が頭を打って吐いた!どう対処すればいい?病院は行くべき?
やってはいけない応急処置
コレ重要!
意外に多いのですが
ケガした所に昔の”赤チン”や民間療法の変な薬を塗るのは止めましょう。
傷がよく分からなくなることがあります。
水道水で洗えたら洗い、圧迫しながら病院へ行きましょう!
何で切ったかも重要です。
土系の物で切ったりすると(かまとか)、破傷風の予防も必要になりますので。
分かる範囲で、医師に伝えましょう!
破傷風予防の注射をします。
まとめ
・人間の血液量は体重の1/13の量
・危険な出血量は血液量の半分。体重50㎏の人なら2ℓで危険!
・献血は常に必要、献血には条件がある。
・止血する時は、血が出ている所を強く圧迫する
人間の出血量、危険な出血量を調べてよからぬ考えをするのは止めましょうね。
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