
現役看護師をしています。
同じ看護師さんに知ってまらえたら良いと思い描いております。
抗がん剤の説明はほどほどに?とは
抗がん剤の説明はほどほど・・?
何て言うと誤解を招きそうですが
乳がんの抗がん剤説明はほどほどにと思います。
これは『説明しすぎや細かすぎると逆に心配を誘う』ということです。
私はオペ室も入りますが
外来で抗がん剤の治療で点滴治療の患者さんにも関わります。
主に乳がんの患者さんに関わっています。
点滴治療まえに医師からはもちろん、看護師からは外来ででの治療の流れや、副作用についても説明します。
以前は(1~2年前)
割と事細かに
「抗がん剤点滴の後、7日から10日ぐらいに白血球が下がって、2週間ぐらいで髪が抜けます。吐き気も出たらお水を飲んで、ご飯食べられたら食べて、なるべく蛋白質を摂取してください。あとは、爪が割れたり、口内炎になったり、便秘や下痢にもなるかも知れまん。。。。そして…。こうなったり、こうなったら・・・」
と、製薬会社のパンフレットに書いてある事、色々と副作用を説明していました。
説明すると、明らかに不安、もしくはパニック、もしくは頭がパンク状態、放心状態。
しかし、数年前より副作用予防の薬も進化したのもありますが、ここ最近は副作用はとても減らしています。
私たち看護師が変えたことは、詳しく説明するのをやめたんです。
「蛋白質を多く摂取してください。」とは言いました。
⇒抗がん剤治療で必要なタンパク質とは?何をどうやって食べればいい?
今の説明は
「白血球が下がりますが、翌日に白血球を上げる注射をします。白血球が下がるのだけは全員に起こる副作用です。あと、髪はどうしても抜けます。この2つはどうしても起きてしまいます。」
と、伝えあとはパンフレットを渡します。(病院独自のケモについてと、製薬会社のものです)
そして、あまり、色々見過ぎないように伝えています。
特に若い世代の方は、ネットで色々調べ過ぎてしまうので。。。
乳がんは特にがんの性質が色々あります。
自分と同じタイプの人を素人の方が見つけるのは至難の業です。
その人、その人でタイプ、治療は全然違うことを伝えています。
そして「あまり、不安になる情報は見なくていい」と伝えています。
それを1~2年まえから始めました。
結果・・・
あまり情報を調べない、パンフレットも読まない、ような患者さんの方が
吐き気の副作用がほとんど出ないんです。
コレって、先入観が大きいと思います。
調べた人は
『吐き気が出るんだ吐き気出るんだ、出たくないな、出たらどうしよう』ってなり、吐くかも!と潜在意識に入ってしまうのかも知れません。
あまり調べない人は
『心配だけど、やってみないとわからないし』とあっけらかんとしています。
元々の性格もあるかも知れませんが。
嫌なことが起きる〜と、思えばおきる。
嫌なことさえ、あまり考えなければ、起きない。
良くない情報の先入観を入れない方が、今の所、副作用はすくないです。
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