看護師

新人看護師の今昔、私の若い頃は…と言いたくなる気持ちもわかってきた

私は、看護師を約30年してきました。

改めて年数を数えて書くと、『長くしてきたなぁ・・・』と実感。

なぜなら、こんなに看護師続けているなんて思わなかったから、です。

私の新人の時なんて、ダメダメでしたから(;^_^A

新人看護師教育の今が昔とは、だいぶ違うなぁと感じて、私はダメダメの新人だった話を書こうと思ったが…というか、今の新人教育を見て、聞いていると「私の若いころは…」と言いそうになる。
 
私も若い時、その手の話はつまらなくて、そういう手の話をする「頭の固い大人にはならないでおこう!」と謎の誓いを立てた記憶があります^^
 
 
今思うと、私にその手の話をした方の、気持ちがわかりますね(笑)
 
ただ、頭の固いおばさんには、なりたくない。
 
もちろん時代の変化と、医療の進歩と、看護師の仕事の内容が変わっていくわけですから、昔と変わって当然ですよね。
 
 
 
 

今の新人看護師の指導方法

 
私は、数か月前まで、田舎の中規模病院で働いていました。
 
私の子供が小学生で、参観日の帰りに同級生のお母さん(アラフォー)が看護師つながりで話しかけてきました。
 
その方は、この辺では大きい大学病院からも派遣の医師や看護師が来る、県の基幹的病院に勤めています。
 
そして、新人看護師の指導をしているようです。
 
そのお母さんの話によると、新人教育で疲れたと、少し愚痴りながら今の新人教育はすべてデモンストレーションから入ると言っていました。
 
 
例えば、緊急時の対応の指導
 
見て覚えて、一緒にやって、合格をもらって、独り立ちの流れは基本だと思います。
 
驚いたのは、全て実施、デモンストレーションをやって見せる、ということ。
 
当たり前と言えば、そうだし、確かにその方がイメージとレーニングになるのでしょうね。
 
例えば、急変があった設定
 
医師役、患者役、看護師A、看護師Bとして、それぞれ役割を振ってデモンストレーションを新人に見せるわけです。
 
その後に、新人も一緒にその中に加わりやってみる。
 
小学校のプール監視をしたことがある人なら、なんとなくわかるかもしれません。
(ADE救命講習会を受けた事のある人だと分かりますか?)
 
それに似ている感じです。
 
倒れてる人、声をかける人、AEDを持ってくる人、救急車を呼ぶ人、など役割分担をして一連の流れを覚える。
 
確かに視覚化ができて覚えやすいですもんね。
 
患者役、看護師役、医師役にわかれてデモンストレーション。
 
ただ、これにはデメリットもあります
 
 
デメリットは、このマニュアル通りに覚えるので、自分で考えることができない看護師がでてくるということ。
 
当たり前ですが、看護師は生きれいる人を看護するので、個人ごとに違います。
 
病気、症状、年齢、家族背景、急変の時間帯、夜勤帯、色々に対応できなくてはいけませんね。
 
マニュアル通りに覚えるので看護師によっては、応用が効かないんです。
 
それは、教えて貰ってないです
 
と平気で言われると、はじめにでてきた、あの言葉が出そうになる‥。
 
「私の若いころはね!・・・」
 
その同級生のお母さん看護師も言っていました(;^_^A
 
 
 

昔の(平成初期)新人看護師の教育法

 
 
 
平成初期というと、とても古く感じるのはなぜだろう(笑)
 
でもまだ、ナースキャップがあったからやはり古いね(;^_^A
 
私の昔の、新人時代、入職して2~3か月ぐらいですね、急変した患者さんがいました。
 
私は何もできず、ただぼーっとしていましたが、他の看護師さん達がバタバタと動きまわります。
 
私は、邪魔にならないようにするのが必至です。
 
そして、ただ見てることしかできませんでしたが、ある年配の看護師に言われたことがあります。
 
ぼーっと突っ立ってないで、モニターぐらい持ってきなさい!」と言われました。
 
それでも、その時、私は動けなかったのを覚えています。
 
”モニター”が何を指すのかさえ分からなかったのです(笑)
 
今なら信じられない^^!
 
後で、他の看護師にも、「血圧計持ってくるとか、患者さんの家族に連絡するとか、医師を呼ぶとか、記録をとるとか、何か必ずできることがあるのよ、自分で考えるのよ」
 
この言葉は、看護師をしている中で本当に響いた言葉で、
 
誰かの動きを見て、それ以外のしなくてはいけない事、やるべきことを見つけて自分で動くことを学んだ言葉でした。
 
 
プリセプター?
 
あ、私の時代は、プリセプターなんていかかったし、名前もなかった^^
 
毎日、違う看護師についていき覚える。
 
「それぞれ、その時できることが必ずあるから自分で考えて行動するのよ。」
 
できることがあったら、手を出さないといつまでたっても何もできないわよ
 
と言われました。
 
今こうして文字にすると、昔の看護師が有能で何でも出来る理由がわかりますよね?^^
 
 
 
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こんなダメダメの私でも

 
ほんとに自分でも新人の時、駄目駄目だったのを覚えています。
 
金魚のフンのように先輩の後くっついてとにかく覚える。
 
1つの処置もとにかくまずは見る、見るそしてやっと一緒にやる、一人でやって合格をもらう、そして独り立ちです。
 
この流れはきっと、変わらないでしょう。
 
最初の数ヶ月で、看護師なんてやめて東京に行きたい。
 
と、漠然と考えていた時期もありました。
 
ここまで看護師を続けられたのは、本当に最初に師長さん(当時は婦長さんと呼んでいたね)のお陰です。
 
 
患者さんに優しくするのもいいですが、自分自身も大切にしてくださいね。
 
 
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ねね子
30年看護師していました。今はいつでも好きなことが出来る、好きなことろへ行ける生活をしています。このブログが皆さんの夢を叶える可能性を見つけるきっかけなったら幸いです。