
太陽からの光には紫外線があります。
太陽からの日射は、波長により、赤外線、可視光線および紫外線に分けられて、可視光線よりも波長の短いものが紫外線です。
紫外線(UV)の中でも、波長の長いほうからUV-A・B・C と大別されています。
波長が短いほど人体に影響が強くなります。
フロン等によりオゾン層が破壊されると、地上において生物に有害な紫外線のUV-Bが増加し、生物への悪影響が増大することが懸念されています。近年はさらに波長の短いUV-Cが地上に届く危険も問題になっているそうです。
メリットもあります。
紫外線には殺菌作用がありますので良いように使用するとお布団を干せば気持ちよく乾き殺菌効果もあります。
幼稚園の歯ブラシの殺菌に使ったり、病院でも無菌室や結核病棟へ入る所に殺菌灯がある所もあります。整形などの人工骨の手術の前は手術室は数時間殺菌灯をつけます。
ですが、紫外線(UV-B)が多くなると私たちの身体に影響が出ます。
紫外線による病気は何がある?
UV-Bを長い年月浴びる事によって発症するものが多くなります。
細胞のDNAは、UV-Bによって傷つけられてはそれを修復するという事を繰り返します。しかし、突然変異を起こし、がんなどを発症することがあります。

紫外線による皮膚の病気
紫外線による皮膚がんは長期間紫外線を浴びたことによるものが多いです。
顔、手、手の甲が多いようです。
♦日光角化症
日光角化症は60~70歳代から多くなります。皮膚の表面がカサカサして、赤みがあり、触るとざらざらしています。
日光角化症は未だ皮膚の一番表面にある表皮の中に留まっていますが、ガンです。
表皮内ガンと呼ばれるそうですが見分けるのは専門家でないとわかりずらい。
この時点で転移することはないそうです。きちんと治療すれば生命には問題がありません。
♦有棘細胞がん
気日光角化症に気づかず放っておくと表面が盛り上がってきて、同時に皮膚の奥深くまで侵入して、身体全体にも転移する有棘細胞がんに進展します。
有棘細胞癌は大きなしこりとなり白っぽいですが、中央部がえぐれて出血したり、悪臭を放ちます。
♦基底細胞がん
基底細胞がんは皮膚の破壊性が強いのですが、身体の他の場所に転移はせず、生命には関わらない腫瘍です。特に顔に好発しやすい。
基底細胞癌は30~40歳代から見られますが、年齢が高くなるにつれ頻度は高くなります。
真っ黒で真珠様の光沢を持った小さなしこりがゆっくり何年もかかって大きくなり、次第に真ん中がえぐれて潰瘍になり、出血もします。痛みはないそうです。
♦メラノーマ
ホクロのガンといわれるメラノーマは転移が早い。
皮膚がんの中でも最も怖れられているがんですが、幸い日本人では紫外線によって起こるメラノーマは多くないです。
日本人では紫外線とは無関係に、足にできるメラノーマが多いので注意が必要です。日光が当たらないところのホクロは注意ですね。
紫外線による目の病気
♦白内障
白内障は海外では、紫外線の強い地域に住む人に白内障が増えています。
紫外線も要因です。
水晶体の皮質が混濁する皮質白内障は日本人に多く、紫外線の影響が大きいとされています。
水晶体が濁り、目がかすむ症状が出ます。
やはり沢山、紫外線をあびた高齢者に多いですね。
♦翼状片(よくじょうへん)
翼状片は北緯および南緯40°以内の紫外線が強い地域(ニュージーランド、オーストラリアも多い)や屋外労働者に多い、紫外線の影響が大きい病気です。
眼球が乾燥した所に、長期に渡り紫外線が当たる事で、発症すると考えられています。
結膜が増殖して黒目に侵入し、目がゴロゴロするなどの症状が出ます。
♦電気性眼炎・・・雪目ともいう
雪目はスキー場や海水浴などで、強い紫外線を浴びることで角膜が傷ついて起こるものです。
目がゴロゴロしたり、痛みで目が開けられなくなる事もあります。
急性の病気で感染防止のためにも早い治療が必要です。

うちの長男も幼稚園で雪遊びがあった日に目を赤くしていました。
私は知らなかったのですが、旦那が「雪目だな」と。
これが、雪目なんだと看護師なのに初めてみました(;^_^A
1~2日で落ち着きました。治療はしなかったんですけど・・・。
大丈夫かな?
新雪は紫外線を約85%も反射させるそうで
天気のいい日の雪遊びは皮膚と目には危険ですね( ̄▽ ̄;)
オーストラリアなど子供がサングラスをして登校する理由がわかりました。
日本は雪遊び、サングラスしてくれないですよね~(-_-;)
日焼け止めの選び方
♦紫外線吸収剤と紫外線散乱剤
日焼け止めに含まれる主要成分として紫外線吸収剤と、散乱剤があり、これらが単独あるいは組み合わせて用いられています。
吸収剤はUVB領域の紫外線をよく吸収しますが、UVAを効果的に吸収する成分は限られているのが現状です。
散乱剤は酸化チタンや酸化亜鉛が主体で、UVBからUVA領域まで広く遮断します。以前は塗ると白くなる製品が多かったのですが、最近では改良が進み、使いやすいものが増えています。
吸収剤は化学反応をおこして、まれにかぶれを起こすことがあるので、かゆみや赤みが生じたりします。
ノンケミカルとか吸収剤未使用などと表示されている散乱剤だけの製品が良いでしょう。ただし、強い遮断力を必要とする場合は、吸収剤入りの方が効果的です。
ノンケミカルで紫外線散乱剤使用です↓

人気のエトヴォスのパウダータイプ紫外線散乱剤使用SPF30++

♦日焼け止め使い方
日焼け止の性能は以前よりSPFという値が用いられています。UVBに対する防御効果を表しています。
正しい使い方としては規定量を使うことです。
顔なら、真珠の玉2個分位を全体にのばします。また3時間に1回くらい塗り替えるほうが確実です。
日常生活・・・SPF5+
軽い野外活動・・・SPF10++
晴天下や海水浴・・・SPF20+++
熱帯地方での屋外活動・・・SPF30以上+++
適当な強さのものを、きちんと塗る方がいいですね。
赤ちゃんの頃から親が肌を守ってあげたいですね(*´▽`*)

塗る場所として顔はもちろんですが、忘れやすい場所、うなじや、耳たぶ、胸、首、手の甲、足の甲、脚これらの部位にもきちんと塗りましょう。
まとめ
紫外線UV-Bが体に悪い影響がある。
紫外線による病気は皮膚と目に多い。
年齢を重なるごとに皮膚病や目の病気は多くなる。
日頃から、無駄な紫外線を浴びないことが大事。
SPFを使い分け、こまめに塗るのが大事ですね。
それでもうっかり日焼けしてしまった時はこちら参考に。
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