乳がんの抗がん剤について前回書きました↓
抗がん剤治療ではタンパク質が必要と言いました。
今回はたんぱく質って何があるのか?
具体的な食べ方、スーパーで売っている物では何がいいのか?
タンパク質とは何か?
タンパク質は成人の方は1日30g取りましょうといています。
でも抗がん剤治療はもっと必要です。
過剰摂取になるくらいこの時期は(抗がん剤治療、特にFEC)タンパク質を食べて貰っています。
50~60g近く食べる人もいます。
たんぱく質が多い食品は以下の通り
①肉類
②魚貝類
③豆類
④乳製品
主にこの4種類の物がたんぱく質が主に多い食品です。
詳しく説明します。
①肉類
ボディビルダーの人も良質のタンパク質というと。鳥のささ身肉といいます。
鶏肉でなくてもいいですが豚肉などもいいので肉類を食べることです。
牛肉が良いという人は牛肉もいいです。
貧血の方も出てくるのでレバニラ炒めも買って来て食べても良いと思います。(作れる人はもちろん作っていいですよ)
②魚介類
魚も何でもいいですが白身魚はタンパク質豊富の様です。
焼きでも蒸しでもいいので食べましょう。
貝もカキは亜鉛も豊富で、味覚障害がでている人にも勧めています。
カキフライなどもお勧めします。
魚介類は生ものは昔はダメと言っていましたが今は白血球減少(1,000以下)出なけれがなんでもOKといっています。
お刺身、お寿司などさっぱり食べたいときもあると思うのでOKです。
③豆類
大豆は植物性のタンパク質です。豆腐、きな粉、納豆、豆乳など毎日とってもらえると良いです。
④乳製品
乳製品の中でタンパク質が多いもの。
意外なんですが、ヨーグルトです。
チーズももちろんいいですが、少し前から流行っているギリシャヨーグルトです!
ギリシャヨーグルトは商品名ですが濃い濃縮されたヨーグルトのことです。
これは1カップでたんぱく質が9.6g入っています。これをおやつに午前、午後食べるとこれだけで約20gとれてしまいますね。
商品の後ろの表示をみて購入するといいですね。
その他おすすめ食品
♦ローソンの低糖パンシリーズ・・・パンコーナーの左の方に陳列されているパンです。これは意外にタンパク質が多い物があって、患者さんの中には近くにローソンへ行くと買い占めてくるという人もいました。
♦グラタン・・・以外に高たんぱくです。
♦ウナギ・・・嫌いな人は無理にとは言いませんが栄養もあり勧めています。

味がマズくて食べられない。。。
抗がん剤が始まると回数を重ねるにつれて
味覚が変わって来る人がいます。
タキソテール・パクリタキセル・FEC・ハラヴェン・などが主な薬剤。
末梢神経障害だ起きる薬剤は、味覚障害も起きることがあります。
薬によって舌の味蕾がやられてしまうのが原因。
味がマズイ
苦みが強く感じる
家族に味が濃いと言われた
甘い物が苦い
など症状を訴える患者さんが多いです。
味覚障害が出る薬剤は同時にしびれが出現します。
私の病院では抗がん剤中は手と足に袋式のアイスノンをします。
冷やすことでなるべ血行を悪くして手先足先に、抗がん剤の薬が行かないようにします。
これは以前より酷いしびれの方は少なくなりました。
味覚も抗がん剤中に氷をなめて口の中を冷やすなどする方もいます。
パクリタキセルなどは高い頻度でしびれや味覚障害が出る薬剤です。
パクリタキセルを流すの間こまめに氷をなめるのもいい対策です。
食べていると途中で抗がん剤治療が出来なくなることもないの順調に治療が進みます。(何回も受けている方は、また色んな原因で食べられないと思うのでこればっかりではないです)
それでも、食べられない時はあると思いますが、消化のいいものもいいですがそればっかりでは体力は落ちるばかりです。
おかゆに卵を入れるだけでもいいのでタンパク質をとりましょう。