
毎年、薬は進化して抗インフルエンザウイルス薬も2018年新薬ゾフルーザが発売されました。
今回は、インフルエンザの時に処方される薬のそれぞれの効能と副作用、気をつけることをまとめてみました。
イナビル(吸入薬)

イナビルは一回吸入、(2回に分ける場合も)
作用は細胞を外に出るのを阻む。
20㎎容器を2回吸って1回です。
実際ですが、イナビルは正しく吸入投与ができなければ使用ができませんし、効果もありません。
なので、昨年まではイナビルの吸入薬を正しく吸入できる成人(大人)のだけ処方されていました。
私の病院は脳外科が主なのでお年寄りが多いです。しかし、お年寄りはなかなかコレを正しく吸入するのは難しい感じでした。
イナビルの吸入の仕方
イナビルを処方されると・・・
こんな”イナビルの正しい吸引の仕方”という画像を見せられます。(私の病院では)
なかなか、難しいですよね?(;^_^A
実際私も、2018年年末にインフルエンザAになった時にコレを処方されたら苦しくて(息がインフルエンザのために)正しく吸う自信がありません( ̄▽ ̄;)
イナビルは妊婦、授乳中は?
妊婦さんは?
”妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない”とありますので妊婦さんの使用は控えた方が良さそうです。
授乳中は?
授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせる。
タミフル(内服薬)

タミフルは75mを朝晩2回5日間内服、
作用は細胞を外に出るの阻む。
大人はカプセルですが、子供さんにはドライシロップです。
2001年発売されました。
また、予防での内服の場合は
成人でタミフル 75 mg を1日1回、7~ 10 日間経口投与する。
このタミフルは医療現場でもインフルエンザが発覚したときに関わった医療従事者に自費でよく投与がされます。
院内感染予防のためです。この場合は病院側が支払いをしてくれます。(※病院により個人で支払う場合もあるとこもあるかもしれません)
タミフルの実際の副作用
タミフルについては添付文書の一番初めに赤字で【警告】とあり、このような説明があります。
10歳以上の未成年の患者においては、因果関係は不明であ るものの、本剤の服用後に異常行動を発現し、転落等の事 故に至った例が報告されている。このため、この年代の患 者には、合併症、既往歴等からハイリスク患者と判断され る場合を除いては、原則として本剤の使用を差し控えるこ と。
添付文書より引用
小児未成年がタミフルで内服、治療を開始したときは・・・
①異常行動の発現のおそれがあること。
②自宅に おいて療養を行う場合、少なくとも2日間、保護者等は小 児・未成年者が一人にならないよう配慮すること。
以上を家族に説明する事、となっています。
それを考えると、タミフルの場合、あくまで抗インフルエンザ薬だけど、これでウイルスをやっつけるわけでもないですし、1~2日早く回復するのを助ける。というものなので、内服して心配するより、飲まないで家で暖かく静養を見守る方がいいにかな?と思います。
タミフルを飲まなくても、高熱であればもうろうとして、変な行動しますよね?
子供ならなおさらだと思いなす(;・∀・)
新薬ゾフルーザ(内服薬)


ゾフルーザは一回40mg内服で、(20mg)
細胞の増殖を防ぎます。
これはインフルエンザのウイルスの増殖を抑えます。
2018年に発売されました。
まだ、使用した方が少ないかもしれません。
私のがインフルエンザAに罹った時ゾフルーザを飲んだ時の記事も参考にどうぞ(;・∀・)
インフルエンザになって新薬ゾフルーザを飲んだ体験談、副作用は?
さすが、『増殖を抑える』とあるだけあって、何だか飲んだ後楽になった気がしました。〈気のせいかも(笑))
その他、抗インフルエンザウイルス薬
リレンザ
リレンザは2000年に発売の吸入薬。
リレンザは治療に用いる場合 通常、成人及び小児には、ザナミビルとして1回10mg(5mg ブリスターを2ブリスター)を、1日2回、5日間、専用の 吸入器を用いて吸入します。
ラピアクタ(点滴用)
2010年発売、点滴用の抗インフルエンザウイルス薬です。
成人に通常300mgを 15分以上かけて単回点滴静 注する。
これは主に、内服できない方にする場合が多いです。
寝たきりだけど、インフルエンザになってしまった、など。
入院中、同じ病室の方がインフルエンザのなってしまった時など予防で投与することもあります。
以上今ある、抗インフルエンザウイルス薬です。
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